当シンポジウムは、日本におけるアダプト・プログラムの導入初期ともいえる1999年に第1回を開催しました。以降、毎年1回、継続的に開催し、本年度は第12回を迎えます。本年度はアダプト・プログラムを通じた「地域の担い手づくり」「地域を担う人育て」に焦点をあてプログラムを構成致しました。
第12回シンポジウム
第1部 食環協プレゼンテーション
アダプト・プログラム導入自治体調査など、当協会の調査、研究結果を紹介し、この中から今後に向けたエッセンスを抽出いたしました。
第2部 基調講演
川島宏一氏 (佐賀県最高情報統括監)を講師にお迎えし、「知恵の出し合いで豊かな公共サービスを創る」をテーマに貴重なお話を頂きました。同氏は佐賀県庁において業務改革や地域の情報化に取組まれ、日本で初めて「2010年度国連公共サービス賞」を受賞した「提案型公共サービス改善制度(協働化テスト)」、および「イノベーション”さが”プロジェクト」という2制度を創設されました。そのご経験に基づき、アダプト・プログラムを生み出す背景となる社会の変化、または行政に対する市民の満足度を高めるために必要な視点等貴重なお話を披露して頂きました。
第3部 アダプト・プログラムの先例事例発表
- 長野県 建設部道路管理課 松尾誠氏 (信州ふるさとの道ふれあい事業)
- 岡山市 環境局環境保全課 門田啓司氏 (岡山市環境パートナーシップ事業)
- 岡山市 環境局環境保全課 門田啓司氏 (岡山市環境パートナーシップ事業)
- 西濃環境NPOネットワーク/ぎふ・エコライフ推進プロジェクト実行委員会 岩間誠氏
(ぎふ・エコライフ推進プロジェクト)
- 磐田化学工業株式会社 永田清也氏 / 日本アルコール産業株式会社 羽田文昭氏
(企業参加型アダプト活動)
第4部 パネルディスカッション
コーディネーターに東海大学河井教授、パネリストには先進事例ご発表の松尾、門田、岩間、永田、坂本(日本アルコール産業株式会社)の5氏と食環協の宮本の6名で、様々な角度からアダプト・プログラムの評価方法、行政の役割、担い手づくりにつながる活動のやりがい・楽しさなどについてディスカッションしていただきました。
*左:会場の様子 *中央:基調講演 *右:パネルディスカッション
*左:会場の様子 *中央:基調講演 *右:パネルディスカッション