道沿いのポイ捨てごみを自主的に回収する児童。住民と連携したクリーン作戦を企画して主体的に取り組む生徒の姿。漂着ごみを毎年調査分析し、啓発に努める子どもたち。空き缶やペットボトルなどのリサイクル運動を代々継承している学校―。
こうした地域の環境美化に大きく寄与している全国の小中学校を毎年表彰しているのが、「環境美化教育優良校等表彰事業」です。2000年に開始し、2019年で20回を数えました。
このたび当協会では、過去に受賞した最優秀校(*1)に再びスポットを当て、現在も活発な環境美化活動を実践している児童や生徒、その様子を見守りながら学校をサポートしている地域住民の取り組みを紹介し、広く情報発信する運びとなりました。
ここに登場する5校は、受賞をきっかけに、活動がさらに深化し、地域を巻き込んでいたり、受賞当時に比べて児童数は半減したものの、住民の協力を得て活動継続していたりと、いずれもそれぞれの地域の特性や学校環境に即しながら、意欲的に取り組んでいます。最大の特徴は、環境美化にとどまらず、地域活性化へと活動視野を広げている点です。
その様子が多面的に伝わるように、現役の児童生徒や環境担当教諭の他に、受賞当時をよく知る地域住民、卒業生にもインタビューし、振り返りながら活動意義などについて語ってもらいました。
(*1)2000年~2019年に受賞した最優秀校数と内訳
・小学校・・・・・・ 68校
・中学校・・・・・・ 51校
・小・中学校・・・・ 5校
・計・・・・・・・・124校