虎姫中学校では、以前から生徒会活動の一つとしてアルミ缶回収を実施してきました。 生徒一人ひとりがたとえ1個でも家庭からアルミ缶を持ち寄り、毎週金曜日に環境委員会が回収しています。 節電や節水にも積極的に取り組んでいます。昼休みはどの教室も消灯し、節電は学校生活の中にしっかり定着しています。
アルミ缶回収分別
ゴミはなるべく出さないように心がけ、ゴミの分類も徹底しています。 授業で使うプリント類も両面に印刷するようにしています。使用済みのプリントは再生箱に入れて回収し、 再生紙として利用できるよう業者に出しています。また、給食の牛乳パックも洗って広げて再生紙として利用できるようにしています。
リサイクル箱の整理
2005年度には「エコ・スクール」の指定を受けました。この活動の特徴は、 (1) 地道なリサイクル活動を日常的に行うこと (2) 「みんなで観れば、見えてくる」というエコ・ライフ宣言を行い、PDCAサイクルによって活動をより良いものにする (3) 一つの委員会まかせでなく、全校生徒、教職員、保護者が一体となって取り組んでいる というもので、活動はさらにステップアップしています。こうした活動のほかに、年2回通学路のゴミ拾いや空缶回収を行う「クリーン作戦」を実施。ボランティア部ではJR虎姫駅前や虎御前山自然の家の清掃活動も定期的に行っています。
クリーン作戦
公共施設の清掃を定期的にやっているボランティア部は、以前、全国紙に載ったことがあります。 今回は、自分たちの日頃の活動が評価されてとてもうれしいです。1個でもいいから、家からアルミ缶を持ってくる。それを金曜日に集める・・・・実際のところ、リサイクル活動も時間がかかってけっこう大変なんです。時には、そのために部活に行けないこともあるから・・・・。でも、指導してくださる先生も優しいし、町の人たちも協力的です。とにかく、みんな仲が良くて楽しい町なんです。学校や町がきれいになるのはすばらしいことで、とても嬉しいです。
滋賀県の虎姫町は、NHKドラマ「功名が辻」の舞台にもなった場所なんです。「虎」という字がついていることから、阪神タイガースのファンの方々がゲンかつぎに虎姫駅の切符を買いに来ることでも知られています。今度は、こういう賞をいただいて全国的に知られることになったのはとてもうれしいですね。 うちは全校生徒を合わせて180人ほど。近年、生徒数は減る傾向にありますが、環境美化活動については隣り合わせにある虎姫小学校と連携して、逆にどんどん盛り上がっていますよ。 小学生に範を示せるということで、生徒たちも活動に自信と誇りを持って取り組んでいます。町の人たちも協力的で、学校と地域が一体となって活動しています。 しかも、昨年はエコ・スクールの指定を受けることができ、活動はさらに大きく飛躍しています。
アルミ缶回収のリサイクル活動は学校から始まった取り組みですが、いまは町全体の事業として非常に関心が高くなっています。町としても月に2回資源ゴミの回収を行っており、姉川、高時川、田川など、町を流れる河川のゴミの撤収や水質調査など、町の人たちも環境教育に重点的に取り組んでくれています。ありがたいことです。 私たちも環境教育の講師として、年に1回学校におもむき、リサイクルの分別の仕方などを教えています。おかげで13項目の分別をきっちり行うことができるなど、活動はパーフェクトに近いですよ。そのせいで、エコ・スクールの指定も受けることができたんだと思います。