山内中学校ではかねてから学校と生徒会、PTAが主体になって、空きびん、アルミ缶、プルタブなどのリサイクル活動を横手市の山内地域(旧山内村)で行っており、地域の環境美化とリサイクル活動に大きく貢献しています。 平成12年度からは、山内小学校と合同で環境美化に目を向けるとともに、学校周辺だけでなく地域を流れる河川の水質調査にまで活動の輪を広げています。
毎年、8月のお盆明けの日曜日に、全校生徒と保護者約250人が地区ごとに地域の全ての家庭を訪問。 約3時間かけて空きびんやアルミ缶、プルタブを回収しています。 活動エリアは学校周辺だけでなく、山内地域全域にわたっています。事前に依頼文書を全戸に配布。リサイクルの活動当日までに空きびんやアルミ缶、プルタブをまとめて玄関前に出しておいてもらいます。地域住民の方々も非常に協力的です。 生徒が直接各家庭を訪問して住民の方々と接することで触れ合いの機会が増え、生徒たちの取り組みをいっそう理解してもらえるようになりました。
リサイクル活動が、単に収益を上げるためのものでなく、資源の再利用や有効活用に役立つ活動であることを理解できるようになりました。 その結果、子供たちが環境美化に関心を持ち、積極的に取り組んでいく能力や態度を養うことができるようになりました。
毎年、夏休みのお盆過ぎの1日を山内小学校、PTAの人たちと一緒に山内のぜんぶの家をまわって回収するんです。 ネゴ(一輪手押し車)で集めて集積し、トラックに積み込む。それを中学校まで運んで分別するんです。お盆で、どこの家でもお酒を飲むので、ものすごい量の空きビンや空き缶が集まりますよ。 収益金は山内の老人ホームへ車椅子を贈ったり、学校で使うデジカメを買ったりしています。 不用品が結果的にそういう形で役立つってすばらしいことだと思います。
古くは昭和58年頃から学区やPTAが主体で始まった活動ですが、平成12年からは山内小学校も参加。生徒のいない家庭も協力して空きびんアルミ缶の回収を行っています。 夏休み中のお盆明けの日曜日を利用して地域ぐるみでやるんです。生徒が各家庭を回り、地域ごとにまとめたものをPTAの方がトラックで集めて回ります。中学生が小学生のめんどうをみながら、一緒になって活動しているのも私たちの活動の特長です。 リサイクルだけでなく、地域を流れる川を汚さないよう地域の環境美化にも10年以上取り組んでおり、秋田県環境大賞として認められ知事から表彰を受けました。また、学校の近くには温泉があり、観光客も多く、ゴミの散乱が目立つので、クリーンアップ活動も積極的に行っています。 やったことが評価されたことで生徒たちの意欲もますます高まっています。
私の家には中学生と小学生の子どもが3人いますから、もう何年もこの活動にたずさわっています。山内は、横手市の一部のごく狭い地域ですから、地域の人たちの結束力が強いんです。リサイクル活動も小学校や中学校だけでなく、地域住民にすべて呼びかけてやっています。 PTAも全面的に協力しようと、校外生徒指導部を作ってリサイクルをPTAの事業と位置づけて取り組んでいます。子どものいない家でも、お酒なんか飲むと「これはリサイクルに出そう」と取っておいてくれる。 だから、お盆過ぎの回収日にはたくさんの空きびんや空き缶が集まるんです。農家の人は軽トラを出して家々を回ってくれる。 子供たちや地域総出で一緒に取り組むってのは気持がいいものですね。