文部科学省 初等中等教育局
視学官 横山 真貴子 様
今回、文部科学大臣賞を受賞された「鹿児島県肝付町立岸良学園」におかれては、ウミガメが上陸・産卵する砂地が広がる岸良海岸が校区にあることもあり、独自の教科「ウミガメ科」を設けていると伺っています。この独自の教科の中で、ウミガメの保護活動、砂浜の巡回、ウミガメの卵がふ化するまでの観察記録を行うほか、かごしま水族館と連携して学習会を開催するなど、地域と連携した質の高い学習活動に取り組んでこられました。
こうした取り組みが広まることで、環境教育が一層充実・発展し、自ら問題を発見・解決できる「持続可能な社会の創り手」の育成に寄与することを心から期待いたします。
農林水産省 大臣官房 新事業・食品産業部 外食・食文化課
課長補佐 山田 浩司 様
今回、農林水産大臣賞を受賞された「福井県福井市美山中学校」は、地域一体となって環境保全活動に取り組むことで、地区全体の環境保全と意識の向上に貢献している点が高く評価されました。生徒会主催による美山クリーン大作戦では、生徒が楽しみながらゴミ拾いができるように、集めたゴミの重さを競争し、各ポイントでクイズを解き進めるなど工夫しています。フラワーロード奉仕活動は、地域と連携して美しい美山を作りだそうと取り組んでいます。花が道路脇に飾られているだけでも人は気持ちが落ち着きます。花がもつ魅力は、まわりの風景と一緒になることで魅力が何倍にも高まります。豊かな自然と花のある「ふるさと美山」は皆さんにとって愛すべきふるさとになることと思います。
環境省 環境再生・資源循環局 総務課 容器包装・プラスチック資源循環室
室長 井上 雄祐 様
環境問題を解決して持続可能な社会をつくっていくためには、本当にいろんな知恵を出さなければなりません。そして、知恵を出すだけではなく、それを継続して、周りを巻き込んでみんなで前へ進めていくことが求められると考えています。今回環境大臣賞を受賞された「福島県只見町立只見中学校」では、新聞紙レジ袋を使った取り組みを進めていました。私も作り方を教えて欲しいと心が動かされましたが、現状では、そうした活動を広げていくだけでは、おそらく解決しないくらいの大きな問題が目の前にあります。それは地域を良くしていくチャンスでもあります。我々大人の頭は既に固くなっており、皆さんが頼りでございますので、今回受賞につながったような活動を続けて、どんどん広げていってほしいと心から願っています。