2023年2月
第23回環境美化教育優良校等表彰事業において、全国の小・中学校の中から優秀校に対馬市立豊小学校が選ばれました。
表彰授与に際し、コメントをいただきました。
◆ 福田 浩久 校長先生
校区の海岸に流れ着いた海洋ゴミに着目し,自分たちの手で「対馬の海をきれいにしたい」という思いからこの学習が始まりました。自ら課題意識をもち,試行錯誤を繰り返し,様々な人々と関わりながら活動を進めた子どもたち。自分たちが清掃活動を行うだけでなく,海洋ゴミの現状と環境保全の大切さを広く知ってほしい,そして皆さんにもできることをやって欲しいという願いを今,子どもたちはもっています。今回の受賞をきっかけに,さらに自分たちで考え,行動していきたいと子どもたちの意欲は高まっています。
◆ 立花 奏恵 様(対馬市教育委員会学校教育課 指導主事)
豊小学校3・4年生5名の児童の皆さんが、総合的な学習の時間に自分たちが住む豊地区、そして対馬の美しい自然環境を守るため、「自分たちにできることは何か」を多くの体験活動を通して主体的に学んでいる姿に感銘を受けました。
子供たちが「全力で未来の海を守ろう!プロジェクト」と名付けた学習過程では、保護者や地域の方々、専門家など多くの大人に協力を得ながら新たな学びを構築しており、まさに、これからの時代を生き抜く逞しい力だと感じました。
今後も、児童生徒の皆さんが、各学校での学びを通して、ふるさと「対馬」の環境保全について、日本中、世界中へ情報発信してくれることを期待しています。「優秀校・協会会長賞」受賞、本当におめでとうございます。
◆ 山下 慎一 様(長崎県対馬振興局衛生環境課 課長)
対馬市内でも海洋ゴミ削減の対策は数多くの団体で行われているが、豊小学校の取組みは児童自らが様々な手法で熱心に取り組まれており、他の模範となるものと思いました。
◆ 三好 正剛 氏(長崎地連・大塚製薬株式会社)
本活動にご賛同いただき精力的に活動された豊小学校のみなさん、有難うございました。海洋ゴミ問題は、活動した人だけでなく、広く周囲にも伝え、活動を拡大させ、継続するしくみ作りが大切と感じております。今後ともよろしくお願い致します。
対馬市最北端に位置し、海が身近にある同校では、10年以上前から地域と連携して海岸清掃を行っている。ペットボトルなどのプラスチック容器や漁道具などの漂着ごみが増えている現状を憂慮した児童が、「全力で未来の海を守ろうプロジェクト」と名付けて、自分たちにできることを考え実践。そのひとつ、海岸清掃活動は、児童が漁協や企業、住民にも協力を依頼している。清掃当日は、児童の呼びかけに多くの住民が参加、地域一体の取り組みに発展。同じ活動をしている他校と成果や課題を共有しながら、積極的に情報発信している。