最 優 秀 校
活 動 内 容
日本屈指の透明度を誇る与論島の海だが近年、海岸の漂着ごみが深刻化している。案じた住民が清掃活動を行う中で、回収した海ごみを入れる専用の木箱「拾い箱」を海岸に設置した。その取り組みを児童に紹介したところ、その拾い箱をカラフルにペイントしようとアイデアが次々に生まれ、住民との協働制作につながった。さらに、拾い箱に海ごみを入れて協力してくれた人に感謝の気持ちを伝えるため、児童が箱のフタにサプライズを仕掛けると、その工夫に感動した観光客から手紙が届くなど、大きな反響があった。手ごたえをつかんだ児童は、与論島をもっと好きになってもらおうと、積極的に町や海岸の清掃を行うようになった。そして、これらの活動を発信するため、イラストや写真を盛り込んだパンフレットを作成し、空港などに設置。島のイベント「ヨロンマラソン」のウェルカムパーティーでも、日頃の取り組みを発表しながらPRしている。こうした一連の活動は同校独自の「海洋教育科『ゆんぬ学』」で実施、総合的な学習の時間を中心に、教科横断的に学びを広げている。漁協の協力でサンゴの移植にも挑戦するなど、海を守る使命感が着実に育っている。
学 校 の 声
「これまでの取り組みを評価して頂いたことをうれしく思います。こうした活動は、保護者や地域の方々の協力なしには実現できないことなので、みなさんに感謝したい気持ちでいっぱいです。与論の美しい海がいつまでも続くように今後も美化活動を続けていきます」
関 係 者 の 声
「茶花小学校は独自の海洋教育に取り組んでいます。与論の海を守りたいという願いのもと、子どもたち自身が考えて行動していて、それが、やがては世界の環境を守ることにつながるという実感を子どもたちが持っている素晴らしい取り組みだと思います」
「自分たちの宝である町や海を、たくさんの人に好きになってもらいたいとの思いから、子どもたちは身近な海洋ごみ問題のことなどを積極的に発信しています。この受賞を機に、こうした活動がいろんなところに広がっていくように、我々も自治体と協力しながらサポートしていければと思っています」