最 優 秀 校
活 動 内 容
北アルプスをのぞむ豊かな田園に抱かれるように佇む同校では、その環境を生かして、近くを流れる農業用水路「拾ケ堰(じっかせぎ)」から水を引いた学校ビオトープを1975年に設置した。現在は、アブラハヤやドジョウなどの魚や水生昆虫、それらを捕食するサギなど多様な動植物が観察できるが、今から約20年前、学校ビオトープの一つである百石堰(ひゃっこくせぎ)には、ごみが日々流れ込み、掃除をしても追いつかないほどだった。対策として、児童は、取水元である拾ケ堰の清掃を行うクリーン大作戦を企画して実施。その姿に触発された大人も参加するようになり、20回を数える今年は、保護者や地域住民、団体、自治体職員ら総勢700名で行う一大行事に発展した。
2016年、拾ケ堰は「世界かんがい施設遺産」に登録された。手応えを実感する児童は、他にもアルミ缶回収活動や花壇整備など、学年に応じた美化活動に励んでいる。拾ケ堰をきれいにすることは、海の豊かさを守ることにつながることを意識、児童は持続可能な開発目標SDGsをしっかりと見据えている。
学 校 の 声
私たちや先輩たちが行ってきた活動が、地域のためになり、美しい安曇野の環境をつくっているということを、今回の受賞であらためて感じています。後輩の皆さんにも誇りを持ってこの活動を続けていって、自然豊かな安曇野を守って欲しいです。
関 係 者 の 声
拾ケ堰という水に関わる美化活動が今回の受賞に結びついておりましたが、私たち飲料メーカーにおいても水は、大切な原料の一部です。この素晴らしい取り組みがこれからも広く継続していって欲しいと思います。