学校周辺の松ヶ浦地区海岸清掃活動に住民とともに取り組み、今年で26回を数える。同時に、「知覧町ウミガメ保護研究会」と連携しながら、ウミガメの卵の保護・移設、孵化・放流の活動にも励む。そうした継続的な取り組みが契機となり、指宿海上保安署や地域団体とともに海岸の漂着ごみの回収・分類調査を 2009年から開始。今年は68.6kgの漂着ごみを回収、問題意識を持って種類や材質別に分類している。
さらに、昨年は自分たちの手で孵化させたウミガメを放流する会を実施し、ウミガメの生態や海の環境保護などのテーマを設けて見学者に発表した。こうした美化活動と保護活動が一体となった地域ぐるみの取り組みは、複数の教科・領域等を関連付けたカリキュラムで実践されており、地域内外から高く評価。美しい海岸を守ろうという意欲が高まった児童は、松ヶ浦地区公民館が主催する遊歩道清掃活動にも自主的に参加するなど、地域活性化に一役買っている。