2018年2月
第18回環境美化教育優良校等表彰事業において、全国の小・中学校の中から優良校に選ばれた大田区立馬込東中学校の授与式が行われました。この表彰に関して、東京地連にご協力いただきました。
表彰授与に際し、コメントをいただきました。
◆ 生徒代表(2年生)
『本日は、朝早くからお越しいただきありがとうございます。環境美化教育優良校という大変名誉な学校になったことを嬉しく思います。このような賞をいただき、私たちはアルミ缶回収運動が環境美化に役立っていることを実感することができました。
馬込東中学校は、26年間アルミ缶回収を続けてきました。先輩たちが伝統として、環境のために、地域のためにと続けてくださったおかげで、現在、私たちは活動することができています。年間を通してみると、暑い日や寒い日、なかなか足が進まない日もありました。しかし、アルミ缶を集めている時に、「いつもありがとう」や「また待ってるよ」といった声や、アルミ缶を集めた袋にメッセージを書いてくださるお宅もあります。どんな時でも温かい言葉をかけてくださる地域の方々が私たちの大きな支えです。環境美化というのは、私たちの力だけではなく、地域の方々と力を合わせて、ようやく保たれるものだと学んでいます。
これからも、環境美化教育優良校としての誇りを持ち、その名に恥じないよう、より盛んな活動にし、後輩たちに伝えていきたいと思います。』
◆ 藤川 優 氏(食品容器環境美化協会 企画委員)
『1992年から始められた生徒会主催による「アルミ缶回収運動」は、家庭・地域・学校が連携した環境教育活動に発展しました。
更に、回収したアルミ缶を資金化し、タンザニアやラオスへの教育物資寄贈へと繋げた活動は、まさに環境美化教育優良校表彰に相応しいものでした。
私は、これからの学校教育には、「環境」「グローバル」「創造する力」が必要と説いてきました。本取組を参考に、工夫を施した環境教育の活動が全国に拡がっていくことを願います。』
“地域に役立つことをしよう”と生徒会役員が中心となり、1992年からアルミ缶回収を始めた。毎回40~70名前後の生徒がボランティア参加し、校区を3台のリヤカーで回りながら月1回アルミ缶を回収、圧縮して袋に詰める。その収益金は、海外への教育支援等に充当している。今年で26年目を迎え住民の認知度も高く、地域の協力体制が整っている。