第17回(2016年度)環境美化教育優良校等表彰(ご来賓祝辞) | 公益社団法人食品容器環境美化協会
環境学習支援

第17回(2016年度)環境美化教育優良校等表彰(ご来賓祝辞)



文部科学省 初等中等教育局 教育課程課
専門官 岡村 勝文 様

 文部科学省では、現在、10年に1回の学習指導要領の
改訂作業を行っており、これからの学びの在り方について中央教育審議会で検討中です。
新しい時代に求められる学びは、大きく2つの流れに分けられます。ひとつは、主体的・対話的に深い学びを実現する「アクティブ・ラーニング」を目指し、内容を充実させていくことです。今回、最優秀賞を受賞されたみなさんは、それぞれの活動の中で既にアクティブ・ラーニングを実現されていました。
 もうひとつは、持続可能な社会づくりの担い手を育む教育「ESD」(Education for Sustainable Development)に取り組むことです。
みなさんが取り組んでいる環境活動に関して言えば、小学校においては理科や社会科、総合的な学習などの教科を通じて行われていますが、中学校では、河川からのごみ問題を取り上げるなどさらに活動や学びがより深くなり、ESDへと発展しています。
 また、さきほどの活動紹介の映像では、どの学校も地域との連携がしっかりできていることを再認識しました。協会会長賞を受賞した広島県福山市のケースでは、地域住民の方が「小学生が環境活動に取り組んでいるのを見ると、大人も影響される」とおっしゃっていました。みなさんの取り組みは、ただ単に町をきれいにするだけではなく、地域にもいい影響を与えるという二重の効果をもたらしていることを実感いたしました。
 今後も、地域と連携しながら環境美化活動に取り組まれることを祈念いたします。


農林水産省 食料産業局 食品製造課
課長補佐(食品第3班担当) 添野 覚 様

 今回、優良校として表彰され、推薦された各校におかれましては、日頃より空き缶やペット ボトル等の散乱防止活動やリサイクル活動に積極的に取り組まれていると聞いております。これらの活動を通して培われた公共への奉仕の精神や、環境保全に対する意識は、必ず皆さんの今後の人生におきまして、また将来の日本の経済社会の発展に生かされるものと思っています。
 農林水産大臣賞を受賞されました岡山県山陽女子中学校地歴部におかれましては、海底ごみの啓発活動に先駆的に取り組まれていること、また瀬戸内海の深刻な環境問題である海底ごみの問題解決に向けまして、漁業者と協力したごみの回収、また沿岸地域全体にその効果が波及しているということ、など非常にすばらしい活動であると感じています。今後目標とされている海底ごみゼロをぜひ達成していただくとともに、このような取り組みが全国に普及することを期待しております。
 また、農林水産省といたしましても、農村や漁村の環境保全を始めといたしまして、食品産業等と連携し、食品ロスや食品残さなど食品廃棄物の発生抑制に力を入れているところです。ご参集のみなさま方のご理解とご協力を引き続きよろしくお願い申し上げます。


環境省 大臣官房 廃棄物・リサイクル対策部 リサイクル推進室
室長補佐 鈴木 弘幸 様

 いま世界では、持続可能な社会をつくることが求められています。国連でも持続可能な開発の目標といわれる世界的な道標を決めています。その持続可能な社会には大きく分けて3つのテーマがあります。1つめは、地球温暖化を防ぐための取り組み、2つめは、自然環境を守りさまざまな命を大切にする取り組み、3つめは、リデュース、リユース、リサイクルの3Rを進めて循環型社会をつくり、資源有効活用の仕組みをつくる取り組みです。環境省は、この3つの取り組みを推進しています。科学的知識を増やし、開発することはもちろん大切です。法律や社会の仕組みをつくることも大事です。しかし、何より大切なことは、持続可能な社会環境を考えることができる人を1人でも増やすことだと思います。そこで、受賞されたみなさんにお願いがございます。みなさんの周りの方々に環境を守る大切さを伝えてください。
 今回、環境大臣賞を受賞された石川県七尾市立小丸山小学校は、御祓川の環境にあまり関心を持っていない人たちに、フェイスブックを使ってさまざまな情報発信をしています。きっと気づいていなかった多くの方が、自分もやらなくてはいけないと感じたと思います。このように未来の環境を守ることを考えて行動してくれる人が1人でも増えるように、みなさんの力を発揮してください。

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