文部科学省 初等中等教育局 教育課程課
専門官 仲 邦章 様
受賞されたみなさま、本日はおめでとうございます。
自然環境に関心を持つことは、人類を始めとする地球上の生物が生きていくために必要なことです。しかしながら現在は、地球温暖化や森林破壊などさまざまな環境問題が指摘されています。環境問題は、さまざまな要因が関係しておりますので、これをやれば環境が良くなるということはありません。しかし、私たちがこの社会を子孫に引き継いでいくためには環境に対する負荷の軽減や、環境を改善する努力を続けることが重要だと考えています。そのためには、これからの社会を担う子どもたちに、環境問題などについて理解を深めていただき、責任と使命感を持って考え行動できるようにすることは、学校教育においてもきわめて重要なことです。
文部科学省では、社会科や理科など環境問題に関連のある教科を中心に、環境教育の推進を行っています。教科横断的な総合的な学習の時間でも多くの学校が環境教育に取り組んでいる他、教員を対象とした研修活動も行っているところです。本日、文部科学大臣賞を受賞した広島県福山市立服部小学校のみなさまは、地域の方々と一体的に主体的に美化活動を行い、1年を通してホタル学習をするなどとても素晴らしい学習をされています。他にも受賞されたみなさまを含め、これまでの経験を活かして引き続き環境問題についての理解を深めながら限りある資源を大切に活用することや、自然環境との調和について考えるなど、自分が環境を守るという気持ちを忘れずに、心豊かな人間に成長されることを願っています。
農林水産省 大臣官房
審議官 岩瀬 忠篤 様
受賞された皆さん、おめでとうございます。
今回、優良校として表彰や推薦された各校におかれましては、日頃より空き缶やペットボトルなどの散乱防止活動やリサイクル活動に積極的に取り組まれていると聞いております。これらの活動を通し、公共奉仕の精神や環境保全に対する意識は必ずや皆さんの今後の人生において、また将来の日本経済社会の発展に寄与するものと思いました。農林水産省といたしましては、食品産業などと連携し、食品ロスや食品残さを始めとする食品廃棄物の発生抑制に注力しているところです。こうした取り組みについて、ご参集のみなさま方のご理解とご協力を引き続きよろしくお願い申し上げます。最後に、受賞校のみなさま方、並びに本日ご臨席の関係者のみなさま方のますますのご活躍をお祈りいたします。また、今回、農林水産大臣賞を受賞されました、世界農業遺産に認定された七尾市の小学校で行われているような活動が一層活発になることを祈念いたしまして簡単ではありますが、私のあいさつとさせていただきます。本日はおめでとうございます。
環境省 大臣官房 廃棄物・リサイクル対策部企画課 リサイクル推進室
室長補佐 鈴木 弘幸 様
栄えある受賞をされたみなさま、心からお喜び申し上げます。環境美化教育優良校表彰は今年で16回目を迎えたと伺っております。最初の受賞者は、今年で、中学生だった場合は31歳、小学生だった場合は28歳と、社会の最前線で活躍されている年齢になっていると思います。その方々が社会の中で環境のことを考え、まわりに発信してくれているに違いないと思っております。
今世界では、持続可能な社会をつくることが求められています。環境省では、その持続可能な社会をつくるために、低炭素社会の実現、自然共生社会の実現、循環型社会の実現と大きく3つの柱を軸に推進しています。本日、自然環境や循環、リユース・リサイクル・リデュースなど、さまざまな取り組みを地域の方とともに取り組まれている様子を拝見いたしました。
このような活動を続ける上で、大変なご苦労があると思いますが、その中で大切なことが1つあるのではないかと感じております。環境美化活動に取り組まれている川や海、森や林、住む町、そして学んでいる街、大切な学校、それらの10年後の姿をぜひイメージしてどういう街にしたいのか、どんな環境について考えられるのか、そんなことをイメージしながら活動して頂けたら、取り組みがさらに広がるのではないかと思っております。これからの皆さんの活動にとても期待をしています。