・増加数は昨年に比べスローダウンしたが、本年も着実に増加した。
・累計導入プログラム数は、10年末で460と見込んでいる。導入自治体数は推定410~420。
・参加団構成参加団体は、10年末では21,000団体と見込んでいる。参加人員は100万人の大台を突破しており、美化活動の中での比重が高まっている。
団体構成 | 2010年 | 2009年 | 2008年 |
---|---|---|---|
企業 | 31.4% | 28.0% | 27.4% |
町内会・自治会 | 25.6% | 24.9% | 23.8% |
環境団体 | 14.4% | 12.9% | 13.1% |
サークル | 10.3% | 10.2% | 9.8% |
青年・老人会 | 4.7% | 6.2% | 6.0% |
学校 | 3.6% | 3.8% | 4.0% |
青年会議所・他 | 0.5% | 0.7% | 0.8% |
その他 | 9.5% | 13.3% | 15.1% |
合 計 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
・参加団体は、企業がCSR推進を背景に3年連続1位。上位3グループで70%を占める。
・シンポジウムで事例発表していただいた長野県、岡山市は、逆に企業比率が一桁で、第2・3グループの合計がいずれも70%を超え、地元市民の地域への愛着の高さがうかがえる。
・県のプログラムは「道路」「河川」「海岸」など、管理者区分の導入。
・市・町の場合、その半数が「全域導入」。その結果、「道路>公園>河川>駅前…」の順となっている。
地域の必要とする広範な美化活動が組み入れられている。例年と比べ大きな変化はない。
(回答)明確に位置付けられている
2010年 | 2009年 | |
---|---|---|
県 (回答数) |
51% | 36% |
22 | 14 | |
市・町 (回答数) |
58% | 58% |
114 | 100 | |
合計 (回答数) |
57% | 54% |
136 | 114 |
・昨年に続きアダプト・プログラムが、自治体の方針、総合計画、条例などの中で明確な位置づけがされているか否かをうかがった。
・昨年同様、市町が県を上回る結果であった。
・特徴として、県が総合計画の中で、アダプト・プログラムを市民との協働、市民参画の推進事業と位置付けているのに対し、市町はきれいなまちづくりの一環としてアダプト・プログラムを推進するという回答が多かった。
(質問)事業評価を実施しているか
実施している | 全回答数 | |
---|---|---|
県 (回答数) |
45% | |
18 | 40 | |
市・町 (回答数) |
23% | |
45 | 192 | |
合計 (回答数) |
27% | |
63 | 232 |
・今回初めて、アダプト・プログラムの事業評価をされているかをうかがった。
・県が市町を大きく上回ったが、全体では評価を実施している自治体は3割弱にとどまっている。
・評価基準は、参加団体数を挙げる自治体が33と、全体(63)の約半数を占め、その他自治体内の事業評価基準による、実施個所・面積の目標達成率などが散見された。
(質問)育成策を実施しているか
実施している | 全回答数 | |
---|---|---|
県 (回答数) |
||
1 | 19 | |
市・町 (回答数) |
||
11 | 183 | |
合計 (回答数) |
||
12 | 224 |
継続的な活動、リーダー育成などのため、参加団体や担い手の育成策の実施有無についてうかがった。
実施自治体は12件と少なく、回答例としては以下の通り。
・アダプト団体の協議会、交流会での情報交換や、団体間連携・連帯の促進、
環境学習会などの開催。
・アダプト団体に限らず、特定地域の美化活動団体全体を網羅した情報交換会や
講演会、勉強会の実施など。
・美化の効果を中心に多様な成果が認められている。県と市・町の評価はほぼ同パターン。
・昨年から各項目の重要度を4段階で回答していただいている。
(「非常に重要」「やや重要」と回答した自治体の比率が上図)
・9と同様、昨年から各項目の重要度を4段階で回答していただいた。(「非常に重要」「やや重要」と回答した自治体の比率が上図)
・県、市・町とも自治体間連携を除き、ほぼ同じパターン。
2010年 | 2009年 | |
---|---|---|
ホームページ | 78.3% | 69.3% |
広報誌 | 51.2% | 52.9% |
アダプト情報誌 | 5.1% | 6.6% |
交流会 | 14.2% | 15.6% |
勉強会・講習会 | 7.5% | 10.1% |
年度総会 | 5.9% | 7.4% |
新聞 | 11.8% | 13.6% |
テレビ | 4.7% | 7.4% |
ラジオ | 6.3% | 6.6% |
タウン誌 | 2.4% | 0.4% |
表彰 | 12.2% | 11.3% |
感謝状 | 12.2% | 10.5% |
認定状 | 20.0% | 17.5% |
成果フィードバック | 9.8% | 7.4% |
協議会設置 | 5.1% | 3.9% |
アンケート実施 | 15.7% | 15.2% |
現場訪問 | 23.6% | 26.8% |
支援充実 | 16.9% | 15.6% |
・新聞などのマスコミ関連は減少傾向が続いている。
・一方、「ホームページの充実」「表彰・感謝状・認定状」「協議会の設置」「成果のフィードバック」など地道な施策が着実に上昇している。
・ご担当者による現場での活動参加者との接触(現場訪問の比率)も高い結果となっている。
【プラス面】
県 | 市町 | |
---|---|---|
美化の実行 | 24% | 45% |
参加団体の増加 | 60% | 36% |
美化・環境意識の向上 | 22% | 46% |
企業の社会貢献意識 | 31% | 24% |
愛着心の高揚 | 18% | 24% |
活動の活発化 | 4% | 22% |
地域のイメージアップ | 4% | 18% |
ポイ捨てなどの抑制効果 | 7% | 22% |
地域の活性化 | 9% | 19% |
底辺の拡大 | 9% | 16% |
地域の連帯・協働の進展 | 7% | 12% |
【マイナス面】
県 | 市町 | |
---|---|---|
活動のマンネリ・停滞・高齢化 | 38% | 40% |
参加者の伸び悩み・減少 | 9% | 31% |
制度周知・PR不足 | 16% | 21% |
団体・地域間活動格差 | 13% | 24% |
ごみ処理 | 16% | 11% |
ポイ捨てが減らない | 7% | 11% |
活動継続が困難 | 13% | 12% |
団体からの要望の増加 | 13% | 14% |
予算確保が困難 | 20% | 10% |
費用・人的負担の増加 | 16% | 11% |
地域の連帯・協働の進展 | 7% | 12% |