第10回(2009年度)環境美化教育優良校等紹介(審査委員長講評) | 公益社団法人食品容器環境美化協会
環境学習支援

第10回(2009年度)環境美化教育優良校等紹介(審査委員長講評)



審査委員長
東海大学教授
小澤 紀美子 氏

受賞された皆様おめでとうございます。
10回目の開催にあたり感じることは、1つは審査基準にもなっています「継続は力なり」ということを改めて考えております。
2つ目は、司馬遼太郎が「21世紀を生きるきみたちへ」というエッセイの中で、頼もしさということを非常に高く評価していることが書いてあります。 そしてその頼もしさが、やはり地域の方たちも自分たちも関わっていかなければということを感じ、そこに協力あるいは参加意識が生まれてきて、それが児童ならびに生徒の皆さんの学びの深まりになっているのではないかと思います。

ごみというのは、あれば見えるものです。そこから見えない糸を手繰りよせることによっていろんなものが見えてきているのではないかと思います。そこからエネルギーのことや地球のこと、他の生き物のことを考え、散乱ゴミ防止活動やリサイクル活動に繋げているのではないかと思います。
その活動を通して、単なる知識として環境のことを学ぶのではなく、責任ある行動へと結びつけていくことを学んでいると感じました。

「わが一期一会」という井上靖のエッセイの中で、「努力する人は希望を語る」と述べています。
皆さんの活動が希望を語っており、希望を語るということが未来に繋がっていくのだなとこの10年間を通して感じています。
環境教育とは、人と人、人と自然、人と地域、人と世界、人と歴史といった関係性の再構築です。こうした皆様の活動が社会を作っていくことに結びつくということを改めて感じています。

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