最 優 秀 校
活 動 内 容
市内を流れる雄物川と横手川の合流地点に位置する同校。田畑が広がる環境の中、20年以上にわたり地域に根差した活動を行っている。そのひとつがアルミ缶・古紙回収だ。事前に生徒が手作りしたチラシを各戸に配布し、当日は高齢者宅に出向き積極的に回収を手伝う。また、校区の2つの小学校と道路周辺の清掃に励んだり、地域憩いの場である公園で、住民と協力して清掃を行ったりしながら交流を深めている。こうした美化活動がベースとなり、ユネスコスクールに認定された2010年以降は、ESD(持続可能な開発のための教育)の視点を重視。「食育」「エネルギー教育」「国際教育」をテーマに、活動を深化させている。食育では、給食残さで作った肥料を使って野菜栽培する過程で、地域の主産業が農業であることを再認識。さらに、環境問題を扱った講演会を開催。世界を舞台に活躍する講師の報告を受けて、その生の声を生かそうと、生徒は他国で起きている問題を自分事として捉え、より地域環境に関心が向くようになった。〝Think Globally , Act Locally″ の精神が胸に刻まれている。
学 校 の 声
「学校のさまざまな行事でも、環境面を意識して取り組んできましたが、まさか受賞するとは思ってもみなかったので大変驚いています。これからも、お世話になっている住民の方々への感謝の気持ちを忘れることなく、地域貢献できるようにがんばっていきたいです」
関 係 者 の 声
「秋田県ではSDGsを推進しており、『あきたSDGsアワード2022』においても、大曲南中学校が学校関連で唯一受賞しました。県のリーダー校になってもらい、こうした取り組みを発信しながら、今後、全体的なすそ野を広げていけるよう我々も取り組んでいきたいと考えています」
「全国で4校しか選ばれない最優秀校のうち、北東北が2校受賞し、秋田県は2連覇ということで、大変嬉しく思っています。大曲南中学校は、SDGsだったり、地域との連携だったり、地方からなんでもできることを証明してくれる素晴らしい取り組みですので、地連としても県と協力しながらサポートしていきたいと思います」