第23回(2022年度)環境美化教育優良校等表彰(ご来賓祝辞) | 公益社団法人食品容器環境美化協会
環境学習支援

第23回(2022年度)環境美化教育優良校等表彰(ご来賓祝辞)



文部科学省 初等中等教育局
視学官 藤野 敦 様

 受賞された皆様、誠におめでとうございます。環境問題は持続可能な社会を構築していく上で重要な課題です。新学習指導要領では、各教科等での環境教育に関する指導内容を充実しており、文部科学省としては、子どもたちが体験活動を通して環境に対する理解と関心を深め、具体的な行動に結びつけられるように、学校を始め家庭、地域などにおける環境教育の推進を図っていきたいと考えています。
 今回、文部科学大臣賞を受賞された「秋田県大仙市立大曲南中学校」におかれましては、地域と連携しアルミ缶などの回収、清掃活動に長期にわたり取り組まれ、ユネスコスクールとしても、考え行動する環境教育を実践されています。環境教育が継続的に学べるカリキュラム体制を構築され、環境活動へと発展している点が高く評価されました。
 その他、自治体から推薦された各学校におかれましても、特色を生かした取り組みが継続、普及され、今後の環境教育の一層の充実発展に寄与することを心から期待しています。今回お集まりの皆さん、これから先の学校に進み、社会に出た時に、ぜひこういった活動の核となり、社会を変える活動の中心になっていただければ嬉しく思います。


農林水産省 大臣官房 新事業・食品産業部 外食・食文化課 食品ロス・リサイクル対策室
課長補佐 五十嵐 勝彦 様

 受賞された皆様、関係者の皆様、受賞のお喜びを申し上げます。今回、農林水産大臣賞を受賞された「青森県蓬田村立蓬田中学校」は、ホタテの養殖、トマトやお米づくりなどを基幹産業とする自然豊かな蓬田村にあり、皆さんは、自然と農林水産業とのつながりを身近に感じられる環境で学ばれているかと思います。
 そうした中で実施されている「玉松台・玉松海水浴場」の清掃活動は、地域の環境美化、海洋プラスチックごみ問題の観点からも、有意義な取り組みです。海洋プラスチックごみは、海外で流出したものを含め、日本の海岸に漂着していますが、回収せずに放っておくと、海にまた流出し、さまざまな形で環境や生態系、そして、皆さんの村の中心産業である漁業活動にも損害を与えます。清掃活動は、それらの問題に一人ひとりが関心を持ち、行動するきっかけとなり、漁業体験やトマト農作業体験で、環境美化が地域の環境や産業にとっていかに重要であるかをより認識でき、環境意識、地域参加意識を醸成できる取り組みであると受け止めており、大いに評価しているところです。引き続き、環境問題への理解を深め、自然を大切にし、環境保全に寄与する考えを持って、さらに成長されることを願っています。


環境省 環境再生・資源循環局 総務課 リサイクル推進室
室長 水谷 努 様

 本日表彰を受けた皆さん、関係者の皆様、おめでとうございます。環境大臣賞を受賞された「埼玉県川口市立安行小学校」におかれましては、牛乳パックを回収してリサイクルするだけじゃなく、地域の皆さん、障がい者の皆さんと協力して気遣いながら取り組んでいることは、まさにSDGsを体現した素晴らしい活動だと思います。
 「SDGs」「3R」という言葉は知られていますが、本日は、新たに「サーキュラーエコノミー」という言葉を覚えて帰ってもらいたいと思います。これは、使えるものは繰り返し大切に使おうという考えで、例えば、ペットボトルをリサイクルしてまたペットボトルとして使用するといった、ものを大事に繰り返し使う社会経済の仕組みのことです。
 サーキュラーエコノミーでいえば、3年前からレジ袋有料化、昨年4月からは新しいプラスチックの法律が施行、実施されています。その中では、出来る限り、使い捨てのものは止めて、繰り返し使える紙などの資源に置き換えていくことが決められました。とはいえ、紙だからどんどん使って捨てていいわけじゃなく、安行小学校の牛乳パック回収のように、リサイクルすることが重要です。我々環境省を始め政府関係者も、皆さんが大人になった時に、地球環境が取り返しのつかないということにならないように、頑張っていきたいと思いますし、皆さんも地域の方たちや家族、友人といっしょにこうした日々の取り組みを進めて欲しいと願っております。

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