学区は名古屋市の副都心にあり、公園や史跡も多く、緑に恵まれた落ちついた地域です。地域も学校も美しくしようということで、昭和63年から、地域の美化や環境保全に貢献する学校をめざしてリサイクル活動や地域清掃に取り組んできました。こうした活動が評価され、平成16年には「なごやスクールISO」に認定されました。
地域清掃
リサイクル活動は、アルミ缶、ペットボトル、牛乳パックなどを週3日の「リサイクルデー(月・水・金曜日)」に回収しています。一人でも多くの生徒や家庭に協力してもらい、1gでも多く回収できるよう、学級や個人などさまざまな表彰を行う工夫をしています。牛乳パックは多い日には30kgも集まることがあり、アルミ缶は年間で60kgも回収しています。
リサイクル活動
「沢中クリーン大作戦」は、生徒会主催で行う地域清掃活動です。保護者や地域の人にも参加をよびかけ、学校周辺の道路や公園、国道沿いの歩道の清掃を行います。 収集したゴミは分別し、落ち葉や雑草は校内で堆肥として活用しています。 学校西側の国道沿いには環境について生徒が作成したポスターを掲示し、地域の人たちに環境美化・環境保全の大切さを訴えています。
国道沿いのポスター
沢上中学校は、規則や決めたことはみんなで守るという校風です。その典型的な例が清掃活動です。毎日の登校時のゴミ拾い活動、週3日のリサイクル活動のほかに、6月と11月には「沢中クリーン大作戦」という地域清掃活動があります。言われなくてもみんなが進んで協力してくれます。役員として活動していて、とてもうれしいし、やりがいがあります。
昨年、地元の名古屋では「愛・地球博」が開かれ、環境問題がクローズアップされました。本校の場合、20年ほど前から、地域清掃やリサイクル活動に取り組んできました。「コツコツ運動」と名づけて、できるところから少しずつ……。たとえば、学校が国道19号に面しているので、煙草のポイ捨てなどが多いのです。だから、登校時に通り沿いのゴミ拾いも行っています。お祭りの翌朝にはゴミのかたづけなどもしています。
リサイクル活動では、牛乳パックやペットボトルを月・水・金と週に3日回収しています。そうしたこまめな活動は、名古屋のリサイクル推進室のホームページにも採り上げられました。生徒にも励みになって、
今回の受賞に結びついたのではないかと思います。
名古屋市には「道路こそ、町の顔です、心です」という標語があります。道路はいわばその「町の顔」なんです。よそから来た人も、道路がきれいな町は安全な町だと思ってくれる。町の人も来た人も気持ちがいい。道路がきれいになると、町も人の心もきれいになるという両方の効果があるんです。
うちが管理しているのは、国道19号の通称「伏見通り」と呼ばれる名古屋でも有数の道路です。道路をきれいにするにはお金がかかる。
ところが、最近は道路維持の予算が削減される傾向にあるんです。道路の美化や環境保全を生徒さんや地域の人たちなどボランティアでやってもらえるのはとてもありがたいですね。