笹目中学校は全生徒数447人、荒川と接する埼玉県南部の戸田市にあります。「地球にやさしい学校づくり」をめざして、戸田市学校版環境ISOへの取り組みを実施するなど、長年、環境教育に力をいれています。
19年度からは「人のために一日一つでも何か善いことをしよう」という同校独自の「善行運動」を実施しています。
環境美化活動では「ボランティア地域クリーン活動」として地元の清掃活動を8年間定期的かつ継続的に実施しています。学区内の公園、駅周辺、川沿いや通学路などの清掃活動を全校あげて年間9回から10回、土曜日の午前中に実施しています。
学区内の公園、駅周辺、川沿いや通学路などを全校あげて清掃活動
活動は生徒会が中心となって運営していますが、20年度からは近隣の小学校にも働きかけ、合同で環境美化活動を行い規模を拡大しました。
また、PTAを中心に地域住民である保護者の参加者も年々増加し、それに伴い、活動も広範になっています。戸田市にある外かく環状線道路わきの花壇の植栽や清掃活動、北戸田駅前のクリーンキャンペーンへの参加など。
笹目中学校のボランティアクリーン活動は、地域の環境美化活動にも積極的に取り組み、市の環境づくりに多大な貢献をしています。
活動の運営(集会の司会・進行・諸準備など)は生徒会が中心になって行う
まず、文部科学大臣奨励賞という大変名誉ある賞をいただくことができ、喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。
受賞式では、遠いところで岩手、徳島、宮崎から受賞校が来ていたのでとても驚き、それと同時に本当に素晴らしい賞をいただけたという実感がわいてきました。しかし、この賞は僕たちだけがいただいた賞ではなく、8年間「ボランティア地域クリーン活動」にたずさわってくださった先輩方やPTAの皆様、そして地域の皆様の協力があったからこその賞だと思います。ですから、この賞をいただいたから終わりということではなく、授賞式でスクリーンを通じて他校から学んだ活動を参考にして、笹目中学校ではもっともっとボランティア活動の輪を広げていきたいと思います。
文部科学大臣奨励賞の受賞において関係してくださったすべての方々に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
19年度より始まった笹目中学校独自の「善行運動」
この賞をいただけると聞いた時、すごくびっくりしました。そして、すごくうれしいなと思いました。
この賞状をいただけるのは、やはり今までの伝統を築いてくださった先輩方や先生方、見守ってくださった関係者の方々のおかげであると思います。特にクリーン活動は、1年に約8回のペースで8年間も続けてこられたのは、もちろん先輩方や先生方、地域の方々のご協力があったからこそ続けられたことなので、感謝の気持ちでいっぱいです。
私は授賞式に参加させていただき、遠くから来られた受賞校の活動を見させてもらいました。どの学校も何十年も活動を続けてこられたということを知って驚きました。その他にも町全体で活動されていたり、海や川、山などの大きな場所で活動をされると聞き、素晴らしいなと思いました。
私たちの学校も「クリーン活動」をたくさんの方々に広げて、ずっと続けていきたいと思います。その他にも環境にもいいような活動を取り入れていき、今までの伝統を崩さず、学校をより良くしていきたいと思います。
これからは、この賞をいただけたという誇りを持って励んでいきたいと思います。
本当にこの文部科学大臣奨励賞という素晴らしい賞をいただき、ありがとうございました。
活動エリアは学区内の公園や通学路、駅前周辺、遊歩道など
事務局の皆様方をはじめ、関係各位のご尽力により輝かしい思い出に残る受賞式、並びにその後の懇談会が執り行われました。そうしたなかに児童生徒たちをはじめ、私ども学校関係者共々がお招きいただき、晴れの栄誉を受けましたことは誠に感無量でありまして光栄に存じております。また、受賞式等終了後もなお今後の進め方などにつきまして、丁寧にきめ細かくお取り扱いしていただき敬服いたしております。
学校といたしましても皆様方のご期待にさらにお応えすべく、一層環境美化活動に力を注いでいく所存でございます。今後ともご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
「一日一つでも何か善いことをしよう」という同校独自の「善行運動」も実施
本当に素晴らしい賞をいただきまして、受賞は学校の名誉として感激・感動するばかりではなく、本活動に関わった者として、満腔の歓びと表したく思っております。
当日、受賞各校の紹介された活動内容を拝見しまして、「活動期間の長さ」や「地域社会との連携の広がり状態」、さらには「独創性豊かな内容」は、当校の活動内容を凌駕すると思われるものも見受けられまして、大いなる刺激を受けました。
この受賞を契機といたしまして、単にこれまでの活動を継続するだけではなく、学校長等のご指導の下に環境美化活動のさらなる深耕を図るとともに、自然との共生を得る機会を多く作り、将来ある生徒の多様性・可能性を引き出す環境教育の実践に努め、些かなりとも学校なかんずく地域社会に貢献いたしたいものと考えております。
外かく環状線道路わきの花壇の植栽や清掃活動
授賞式に参加させていただきました。日本全国より8校が参加して、自分たちの活動をスライドを使って説明していましたが、地域の特色が出ていて大変楽しく拝見しました。
文部省、農水省、環境省の方々が揃い、報道陣、戸田市広報担当の方々など多数参加し、とても大きな意味のある賞なのだとつくづく感じました。このいただいた賞を誇りに思い、次の代へ継げてほしいと思いました。
地域の環境美化活動にも積極的に参加
この度の受賞に際し、驚きとためらい、感動と喜び、そして感謝と今後のプレッシャー(責任の重さ)という、実に多くの感情を抱きました。
現在、2学年の娘の入学後、「ボランティア地域クリーン活動」を知り、感心しました。土曜日の朝から(暑くても寒くても)多くの生徒がこの活動に参加し、1時間以上をかけて街をきれいにする。そして集めたゴミをきちんと分別し、また収集袋を洗い、再利用する。大人だけでこれだけの活動を1年間に8回も行うことができるでしょうか。また、多くの参加者が募れるでしょうか。考えてしまいます。
正直なところ、生徒たちのこの活動への参加のきっかけは、親や家族の勧めでも内申点をかせぐためでも構わないと思います。学校に集まった生徒たちはみな真面目に取り組み、活動後はそれぞれ充実した顔で帰宅していくからです。
それから参加する生徒は一度だけでなく、毎回のようにあるいは何度も参加していることも素晴らしいことだと思うからです。
今回の受賞で、保護者や地域の方々の意識に少しでも影響があれば、この活動もさらに多くの参加者と活動の輪が広がり、大きな発展へとつながっていくことでしょう。期待したいと思います。
また、クリーン活動の他、街のあちこちや学校敷地内に緑や色とりどりの花を咲かせ、根付かせることなど、地道ながら土と触れ合う活動により、参加者は元より街を歩く人の心を和ませ、癒し、ゴミを捨てにくくしたり、心の安定から犯罪を減らしたり、と大きな意味での安らぎを与えていることは間違いないと思います。
どうかこの活動も、クリーン活動とともに絶えることなく続いていきますことを切に願います。そして私自身、できる限り参加し、生徒たちと一緒に活動していきたいと思います。
学校職員の皆様と生徒たち、そして生徒を支える保護者の皆様、地域関係者の方々へ感謝とともに今後のますますの活動の輪のため、エールを送りたいと思います。「がんばっていきましょう!!」
ゴミは可燃物・カン・ビン・ペットボトル等に分類、処分