同校の南側に広がる猪苗代湖はかつて水質日本一を誇っていたが、生活排水やゴミなどにより水質が悪化し、近年ランク外に転落した。それを機に、水環境改善活動が平成13年からスタート。
全校を挙げて取り組んでいる「湖岸クリーン作戦」では、空き缶や日用品が点々と捨てられている現状に驚きながらも、地域の専門家に助言を得て、児童たちがまずできることから取り組むことを決めた。そのひとつが、水質を悪化させるヨシ・ヒシ刈りと、水質を浄化させるアサザの栽培・移植活動。今では、アサザの面積は4万平方メートルを超え、湖岸からも確認できるまでに広がっている。昨年からは、刈り取ったヒシ・ヨシを堆肥化し、畑で野菜を栽培収穫する資源循環の輪へと発展。学んだ成果は、児童が地域の行事で発表し、住民や他校に環境美化の協力を呼びかけている。“かつて水質日本一だった美しい湖を取り戻す!”奪回に向けた児童たちの熱心な取り組みが続く。
地元だけではなく国からも認められ、全国に我々の取り組みが発信されるのが嬉しい。
水環境をよくしたいという願いで活動しているが、将来に向け環境に貢献できるような子どもたちを育てていくうえでも励みになる賞をいただけたと思う。
福島県のシンボルである猪苗代湖の水環境をよくしようと、児童たちが地道に取り組んでいる素晴らしい取り組み。
我々としては、この活動を福島内外の子供たちにも伝えていきながら、もっと広がるように少しでもサポートしていきたい。