最 優 秀 校
活 動 内 容
ホタルが舞う豊かな自然に囲まれた同校では、地域と協働でさまざまな美化活動を実践している。中でも特徴的なのが、登録有形文化財の「砂留」や、江戸時代の漢学者「菅茶山」と関わりが深い寒水寺など、地域に点在する史跡の保全を兼ねた取り組みを行っている点だ。同校のそばを流れる堂々川では、地域団体や行政とともに水質調査を実施。同時に、江戸時代に築造された砂留周辺の環境整備に励みながら、不法投棄やイノシシ対策として川の土手沿いに彼岸花の植樹を植える活動も行っている。また、山中に佇む寒水寺へ登る古道では、住民の後押しを受けて児童が立札を設置したり、散乱ごみを回収したりさまざまな保全活動を行う。こうして児童は常に地域とのつながりを実感しながら環境美化と史跡保護に努める。その背景にあるのは、代々受け継がれてきた一斉清掃下校の取り組み姿勢だ。住民が見守る中、児童は下校時に道路わきに散乱している空き缶などを積極的に回収。美化活動を通した住民の温かいまなざしが児童の自己肯定感を育んでいる。
学 校 の 声
「子どもたちが今まで自分たちの地域のことを考えて続けてきた活動が、受賞につながり評価されたことは喜びであり、子どもたちの充実感や達成感につながっていくのではないかと思います。環境教育に関わってくださった地域の方々や福山市に心から感謝申し上げます」
関 係 者 の 声
「学校教育と地域がつながったすばらしい活動が行われていることに、地連としても誇らしい気持ちです。こうした取り組みが、いろんなところに広がっていくきっかけを作れればいいなと考えているところです」