環境学習支援

第24回(2023年度)環境美化教育優良校等紹介(会長の挨拶)



公益社団法人 食品容器環境美化協会
会長 那須 俊一

 第24回「環境美化教育優良校等表彰式」を開催するにあたり、主催者として一言ご挨拶申し上げます。

 まず、元旦に発生した能登半島地震で被災された多くの方々に、心よりお見舞い申し上げます。

 さて、本日は、皆様方には大変お忙しい中を、遠路ご出席いただきまして、誠にありがとうございます。また、本事業にご後援いただいている文部科学省、農林水産省、環境省の皆様、並びにご審査をお願いしました小澤審査委員長はじめ審査委員の先生方に、ご多用中のところ御臨席を賜っておりますことに厚く御礼を申し上げます。

 ご承知のように当協会は、飲料六団体で構成されている公益社団法人でございます。1973年に設立され、本年度設立50周年を迎えました。これまで、環境美化教育の支援のほか、ごみの散乱防止対策や環境美化の推進に多角的に取り組んで参りました。幸いにも今日では諸先輩の方々からの地道なご支援にも助けられ、一定の成果を上げていると自負しているところです。

 そのような中で環境美化教育優良校等表彰事業は、環境美化教育の支援を目的とし、公共的な場所の清掃美化あるいは、飲料あき容器等のリサイクルの実践教育に優秀な成果をあげ、あわせて地域の環境美化の啓発にも大きく寄与されている小・中学校を表彰してきたものであります。

 本事業は、全国各都道府県の皆様から大変なご協力をいただいてきており今回で第24回を迎えることとなりました。本年度は38の都道府県から推薦をいただき、その活動内容を審査委員会においてご審査いただきました結果、本日ご出席の4校が最優秀校に、また別途ご案内の6校が優秀校に、28校が優良校として選定された次第です。本日、受賞されます各学校におかれましては、諸先生方の平素のご指導と児童・生徒のみなさんの熱心な取り組みが立派に実を結んだものと、心から敬意を表し、お慶びを申し上げる次第です。

 先ほど申し上げましたとおり、飲料容器の回収・リサイクルは、一定の成果に達していると考えます。皆様のご協力のもと、ペットボトルについては2022年、94%が回収され、86%をリサイクルする事ができました。また、「ボトルtoボトル」の水平リサイクル率は、29%と前年度より大きく伸ばすことができました。これは世界的にもトップクラスのリサイクル率です。参考までですが、ペットボトルのリサイクル率は欧州全体で43%、米国は2020年のデータになりますが18%にとどまっています。

 皆様方の活動は単に教育面で成果をあげているだけでなく、地域における状況に即し、まち美化・リサイクルの取り組みにまで発展しているものが多く、散乱の抑止という面でも効果を上げてきました。その活動の一つ一つの積み上げが、今日の、日本の世界に誇るべき飲料容器のリサイクル率となっているものと評価します。当協会と致しましては、そうした皆様の活動に対し、全国レベルでその活動を顕彰、紹介することにより、全国津々浦々の学校活動のモデルとなっていただきたいと願い、本日の表彰式を開催させていただいたものでございます。

 また、当協会では、地方自治体と市民・地元企業の方々が連携して、きれいなまちづくりに取り組む「アダプト・プログラム」の普及に努めておりますが、この「新しい公共」とも言うべき取り組みにおいても、各地で小・中学生が多数参加し、地域の環境美化に貢献されている状況です。

 当協会では、このような全国の皆様の地道で力強い活動に励まされつつ、引き続き、環境美化の啓発・推進に努めて参る所存でございます。

 本日受賞の栄に浴される小・中学校におかれましては、どうか、この栄誉をいつまでも胸に刻まれ、児童生徒のみなさん、教職員の方々、またPTA・地域の人々が一体となって、美しい日本、住みよいまちをつくるため、今後ともご尽力されますようお願い申し上げます。

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