環境学習支援

第23回(2022年度)環境美化教育優良校等紹介(会長の挨拶)



公益社団法人 食品容器環境美化協会
会長 那須 俊一

 10年に一度といわれる寒波が猛威を振るっておりますが、そのような中、また、お忙しいところを、遠路ご出席いただきまして、大変ありがとうございます。そして、本事業にご後援をいただいている文部科学省、農林水産省、環境省の三省の皆様、ならびにご審査をお願いしました小澤審査委員長はじめ審査委員の先生方に、まずもって厚く御礼を申し上げる次第です。

 ご存じのように当協会は、飲料六団体で構成されている公益社団法人であり、1973年の設立以来、今日まで50年間にわたり、環境美化教育の支援のほか、ごみの散乱防止対策や環境美化の推進に多角的に取り組んで参りました。幸いにも今日では諸先輩の方々からの地道なご支援にも助けられ、一定の成果を上げているところです。

 そうした中において、環境美化教育優良校等表彰事業は、環境美化教育の支援を目的とし、公共的な場所の清掃活動あるいは、飲料あき容器等のリサイクルの実践教育に優秀な成果をあげ、あわせて地域の環境美化の啓発にも大きく寄与されている小・中学校を表彰してきたものであります。

 本事業は、全国都道府県の皆様から大変なご協力をいただいており、今回で第23回を迎えることとなりました。本年度は29の都道府県から推薦をいただき、その活動内容を審査委員会においてご審査いただきました結果、本日ご出席の4校が最優秀校に、また、別途ご案内の6校が優秀校に、また、19校が優良校として選定された次第です。

 本日、受賞されます小・中学校におかれましては、諸先生方の平素のご指導と児童・生徒の皆さんの熱心な取り組みが立派に実を結んだものと、心から敬意を表し、お慶びを申し上げます。先ほど申し上げました通り、飲料容器の回収・リサイクルについては、一定の成果に達していると考えております。ご紹介しますと、ペットボトルについては、皆様のご協力のもと、2021年においては94%が回収され、86%をリサイクルすることができました。これは世界的にもトップクラスのリサイクル率です。参考までですが、ペットボトルのリサイクル率は、欧州全体で43%、米国は2020年のデータになりますが18%にとどまっています。

 皆様方の活動は単に教育面で成果をあげているだけでなく、地域における状況に即し、まち美化・リサイクルの取り組みにまで発展しているものが多く、散乱の抑止という面でも効果を上げてきました。その活動の一つひとつの積み重ねが、今日の、日本の世界に誇るべき飲料容器のリサイクル率となっているものと評価します。

 当協会と致しましては、そのような皆様の活動に対して、全国レベルで、その活動を顕彰、紹介することにより、全国津々浦々の学校活動のモデルとなっていただきたいと願い、本日の表彰式を開催させていただいたものでございます。

 また、当協会では、地方自治体と市民・地元企業の方々が連携して、きれいなまちづくりに取り組む「アダプト・プログラム」の普及に努めています。この「新しい公共」とも言うべき取り組みにおいても、各地で小・中学生も多数参加し、地域の環境美化に貢献されている状況です。

 こうした全国の皆様の地道で力強い活動に励まされつつ、当協会では、引き続き、環境美化の啓発・推進に努めて参る所存です。本日、受賞の栄に浴された小・中学校におかれましては、どうか、この栄誉をいつまでも胸に刻まれ、児童・生徒の皆さん、教職員の方々、またPTA・地域の人々が一体となって、美しい日本、住みよいまちをつくるため、今後ともご尽力されますようお願い申し上げます。

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