第10回2009年度 環境美化教育最優良校等表彰「環境美化教育最優秀校」「特別賞受賞校」活動紹介

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白沼小中学校写真

きれいな玄関口で人々を迎えようという郷土愛 散乱防止活動部門 環境大臣賞 山形県 小国町立白沼小中学校


「一つ一つを自分から」取り組めば、「小を集めて大を成す」結果に結びつく

活動を始める前の開会行事の様子

活動を始める前の開会行事の様子

冨樫 雅人 校長先生

たいへん名誉ある賞をいただき光栄の至りです。
39年間の取組みを絶やさず真摯に継続してきたことが大きく評価されたものと考えます。
ボランティア活動は当然行うものと考えている子どもたちは、思わぬ受賞の報に一瞬戸惑いましたが、すぐに歓喜の表情でいっぱいになりました。
また、長く学校を支えていただいている地域の方々も、わがことのように目を細めて拍手してくれました。子どもたちとは、何事も「一つ一つを自分から」取り組めば、「小を集めて大を成す」結果に結びつくと話し合ったところです。
このたびの賞を励みに、国道清掃をはじめとしたボランティア活動のさらなる充実を図っていきたいと思っております。また、活動の主役である子どもたちを表彰式にご招待いただいたことに感謝しております。日本の未来を志向する貴協会の高遠な理念と堅実な推進活動に感銘いたしました。
一人でも多くこの環境美化活動に関心を寄せ、美しい日本を保全する成熟した社会になるように願うものです。このたびは、小さな学校にはこの上ない喜びとなりました。ありがとうございました。



いつの日か、国道清掃をする必要のない世界になるように

毎年工夫を加えながら活動を維持発展させている

毎年工夫を加えながら活動を維持発展させている

山田 奈美 担当教諭

本校生徒たちは、年2回の国道清掃を39年間継続し、中学生は夏の暑い中、急斜面での学校林整備に熱心に取り組んできました。
昨年度、本校に赴任しその使命感に驚きました。国道清掃の意味について、生徒たちに問いかけたとき、彼らは「本当は僕たちが国道清掃なんてする必要のない世界になってほしい」と話しました。でも、現実には大きなごみが国道脇の草むらに隠されていたり、タバコの吸殻がいたるところに当たり前のように捨てられていたりという状況でした。
悲しい気持ちを抑えながら、「自分たちの行いを見て、たった一人でも『ごみを捨てないことの大切さ』に気づいてほしい」という強い思いで、草むらの中に捨てられたごみを、服や手が汚れるのをものともせず拾っています。いつの日か、国道清掃をする必要のない世界になるように、その活動の意味を伝統として後輩たちに引き継いできた生徒たちの思いが、この賞によって広く知られる機会を頂き、大変ありがたく思います。


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