今後も取り組みを継続し、さらに児童の心をたがやす取り組みにつなげたい
6年生が低学年に清掃の手順や方法を教えている
伊澤 佳史 校長先生
この度は、散乱防止活動部門 文部科学大臣奨励賞をいただきありがとうございました。
お話をいただいたときは大変驚きましたが、長年継続して取り組んでまいりました「たてわりなかよし活動」の中の、奉仕活動を大きく評価していただいたとお聞きし、大変誇りに感じているところです。
本校はすべての学年が単学級となり人間関係が固定化されがちな中で、この「たてわりなかよし活動」は、学校生活を楽しく充実したものにしていくため、自発的・創造的活動や実践的活動を重視し、子供の豊かな心情を育てています。その中でも特に、奉仕活動は、自分たちの住む地域をきれいにしようとする意識の高まりとともに、自分の生活を見直し規範意識のうすさに気づいたり、他の人とのかかわり方のあるべき姿を考えたりするよい機会となっております。
児童たちは、この奉仕活動を特別なこととはとらえておらず、毎日の教室の清掃と同じレベルでごくあたりまえに取り組んでいます。これは、6年生がリーダーとなり下学年の面倒をみ、お手本を示している日々の取り組みが、昭和57年ごろから継続しておこなわれていることによるととらえております。いわば、今回の受賞は、先輩方の活動とともにいただいたといえます。
活動の度に手伝ってくださる地域の方がおられたり、後でお礼の絵手紙をくださったり、「ありがとう」「御苦労さま」と声をかけていただいたりすることで、自己有用感が育まれ地域の一員としての自覚が芽生えていっています。今後もこれらの取り組みを継続しさらに児童の心をたがやす取り組みにつなげたいと考えております。