地域の環境や資源を守る活動で児童の郷土愛育む
三陸の豊かな海を望む同校では、地域の環境や資源を活かした取り組みが盛んに行われている。環境保全を身近な問題として捉え、児童会やボランティア委員会の企画・運営により、平成12年から始まったのが「アルミ缶回収活動」。児童が自分の家庭でためておいたアルミ缶を学校に持参し回収、業者に買い取ってもらう取り組みで、そこで得た資金は、社会福祉協議会などに全額寄付。年10回にも及ぶ児童の自主的な活動に、刺激を受けた地域住民もアルミ缶を学校に持ち寄るなど、活動の輪が広がっている。また、学校周辺や海岸を清掃する「ごみゼロ運動」を展開することで、自分たちの地域は自分たちの手で守るという強い思いが育っている。さらに、特産物のウニや海を守るために、漁師の協力のもと、児童は7年前から「ウニの森づくり植樹祭」に参加、これまでに広葉樹を約8300本植樹した。身の回りの環境美化活動を契機とした住民とのつながりや、地域の特性を生かした体験学習が、児童の郷土愛を育んでいる。