水俣方式のゴミ分別や生徒発案の環境検定で環境意識向上
公害の原点といわれた水俣病の経験を教訓として、世界の環境首都を目指す水俣市では、市内の全小中学校で環境美化に対する意識が高い。その中でも、「環境二中」として知られる同校では、他校の模範となる先駆的活動が行われている。その代表例が、平成8年から続くゴミの分別収集活動。行政区単位で月1回実施される24種類のゴミ分別収集日に、生徒のほぼ全員が放課後、部活動より優先して地域住民とともに資源物の分別収集に取り組む活動だ。今では、お年寄りのゴミ出しを生徒が率先して手伝うなど、住民との絆も深まっている。さらに、平成16年度から実施している水俣二中独自の「校内環境検定」は、環境委員会の生徒が考案した環境に関する知識や行動を問う検定試験で、高得点者は「環境名人」の称号が贈られる。また、今年からは「環境だより」を地域に配布するなど、生徒が主体的に継続して環境美化を広めようという意識がしっかりと根付いている。